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いびき用マウスピースで顎や歯が痛い!挫折する原因と痛くない代替治療法

いびき対策としてマウスピース(スリープスプリント)を作製し、装着して寝てみたものの、「顎関節が痛む」「起床時に歯が浮くような強烈な違和感がある」とお悩みではないでしょうか。

睡眠時のいびきを緩和する目的で導入したにもかかわらず、装着時の痛みや不快感によって中途覚醒が増え、医療の現場でも治療を中断(離脱)してしまう患者様は少なくありません。痛みを我慢したまま使用を継続することは、顎関節や歯列へ悪影響を及ぼすリスクを伴います。

本コラムでは、いびき治療の臨床的観点から、マウスピース装着時に痛みが生じる解剖学的・生理的メカニズムと我慢し続けることによるリスク、そして装具を一切必要としない「いびきレーザー治療」について詳しく解説します。

1. いびき用マウスピースで痛みが生じる原因

いびき用マウスピースで痛みが生じる原因

いびき対策や軽度の睡眠時無呼吸に対して用いられるマウスピースは、医学的には「口腔内装置(オーラルアプライアンス:OA)」と呼ばれます。主に上気道の閉塞を軽減する目的で使用されますが、構造上特定の部位に過剰な圧力がかかりやすい側面があります。

主な発生メカニズムは以下の3点に集約されます。

下顎を強制的に前に出すことで顎関節に負担がかかる

マウスピースの基本的な作動原理は、下顎を強制的に、最大開口位から数ミリ前方の位置で固定することにあります。これにより舌根部の沈下を防ぎ、咽頭気道を機械的に拡大・保持します。

しかし睡眠中、長時間にわたり下顎骨を自然な位置から外れた前方に固定し続けることは、顎関節および周囲の咀嚼筋に対し、継続的な過伸展と強度の緊張状態を強いることになります。その結果、組織の微小損傷や炎症を引き起こし、起床時の顎関節痛や筋肉の筋膜痛として発症します。

歯への圧迫感や噛み合わせの違和感

マウスピースは特定の歯列に装置を維持・固定するため、固定源となる歯や歯槽骨に対して常に歪みの力が加わります。

これにより、歯と骨の間にある神経や血管に富んだ膜組織が圧迫されて無菌性の炎症反応を起こし、「歯が浮くような感覚」や「強い締め付け感・自覚痛」を生じます。さらに、夜間の持続的な下顎前進固定により、起床直後は一時的に咬合位がズレる「一律的でない噛み合わせの違和感」が生じ、咀嚼機能を著しく低下させることがあります。

自分の口の形に合っていない(市販品の落とし穴)

通販や薬局等で入手できる「市販の簡易型マウスピース(お湯で成形するタイプ等)」を使用している場合、医原性の障害リスクは極めて高くなります。

医療機関で製作するマウスピースは、精密な型取りと噛み合わせの計測を行い、各患者様の歯並びに配慮して設計されます。一方、市販品は個々の歯列形態や解剖学的限界を考慮できないため、不均一な力の集中を引き起こし、歯肉が膿んだり、歯の移動、著しい咬合不全を誘発する臨床的リスクがあります。

2. 痛みを我慢してマウスピースを使い続けるリスク

痛みを我慢してマウスピースを使い続けるリスク

「使い続ければ馴染むだろう」「せっかく作製したのだから」と、痛みを耐えながら自己判断で使用を継続することは医学的に推奨できません。負荷が蓄積することで、以下のような障害へ進展するおそれがあります。

顎関節症(口が開かなくなる・カクカク鳴る)の誘発

顎関節構造への過大な機械的負荷が長期化すると、マウスピースが原因の顎関節症を発症させる大きな要因となります。

一度重度の顎関節症へ移行してしまうと、マウスピースによる対処は難しくなり、顎関節症の専門的な理学療法や鎮痛療法が必要となります。

歯並びの変化や歯の痛み

マウスピースから歯列にかかる強大な力学ストレスは、正しく制御されない場合、矯正力として働いてしまいます。長期間の使用による歯の移動、噛み合わせの悪化を引き起こすケースも報告されています。

また、既存の歯周病や虫歯が存在する歯に力が集中した場合、歯根膜炎を悪化させ、激痛や歯のぐらつきが起こるリスクがあります。

睡眠の質が下がり、本末転倒になることも

いびき対策の本質的な目的は、「のどの開きを良くして、深睡眠およびレム睡眠を確保すること」です。

しかし、装置に伴う局所痛や異物感、唾液分泌異常などが中途覚醒や入眠障害を頻発させている場合、睡眠の質が下がり、本来の目的を果たせなくなります。交感神経が優位状態に晒され続けることで、かえって日中の眠気や疲労感を強めるという本末転倒な状態に陥ります。

3. マウスピース治療に挫折した人向けの対処法

マウスピース治療に挫折した人向けの対処法

現在マウスピースを装着して明らかな痛みがある場合は、まず使用を直ちに中断し、処方を受けた主治医(歯科医師)のもとを受診し、装置の評価を受けることが第一選択です。

痛みのある部分を再調整して、組織への過剰なストレスを緩和したり、上下分離型のセパレートタイプなど、より負担の少ない構造への見直しを行うアプローチも存在します。

マウスピース以外の治療法へ移行する

複数回の調整を行っても解剖学的・生理学的に適応しない場合、あるいは解剖学的顎関節症を既往に持つ患者様の場合、マウスピースの使用は難しくなります。

いびきの対策法は口腔内装置だけに留まりません。重度無呼吸の確定診断がある場合のCPAP(持続陽圧呼吸療法)や外科的切除術、そして身体構造への負担を考慮しつつのどにアプローチする「いびきレーザー治療」へのアプローチ変更を考慮することも選択肢となります。

4. 痛くなくて快適!「いびきレーザー治療」への乗り換え

痛くなくて快適!いびきレーザー治療への乗り換え

「マウスピースの痛みや違和感に耐えられない」「睡眠時の装着物に抵抗がある」という患者様に対して、身体への負担が少なく受容性の高い選択肢として注目されているのが「いびきレーザー治療」です。

解剖学的なアプローチ法そのものが異なるため、装具着用に伴う局所的な痛みを避けられる特徴があります。

寝る前に何も装着しなくていい「自由」な睡眠

レーザー治療における大きなメリットは、就寝時の装具(マウスピース等)の着用が不要となることです。

出張や旅行の際に装具を携帯・お手入れする物理的ストレスもなくなり、自然な状態で入眠を目指すことが可能になります。

気道周辺の組織へアプローチするため、顎や歯への負担がない

マウスピース治療が下顎骨の位置関係を固定して一時的に気道を物理維持する手法であるのに対し、レーザー治療はいびきの主な原因の一つである軟口蓋・口蓋垂(のどちんこ)周囲のたるみに対してレーザーを照射し、組織を引き締めることで空気の通り道を確保するアプローチです。

顎関節骨格や歯列、歯槽骨に一切の力学的荷重をかけないため、顎関節症の誘発リスクおよび歯の疼痛・咬合異常リスクはありません。また、上気道の閉塞抑制が期待できることから、いびきのみならず無呼吸の予防・軽減にも一定の効果が見込まれると言われています。

パルスアルティメットによる手軽なアプローチ

当院が導入しているレーザー照射システム「パルスアルティメット」は、従来のメスを用いた外科的手術(UPPP等)や初期のレーザー蒸散術と比較して、組織侵襲が大幅に抑えられています。

特殊な波長のレーザーをのどの粘膜へ照射し、組織の引き締めを促すことで気道周辺の狭窄抑制を図ります。

  • 粘膜を切除・蒸散させないため、術中・術後の出血がなくダウンタイムが極めて短い
  • 1回の施術時間は15分程度と短時間
  • 熱制御により、術後の自覚痛(咽頭痛)が大幅に軽減されている

施術当日から普段通りの食事や会話が可能であり、生活の質を維持しながらいびき症状の緩和を目指すことができます。

5. マウスピースが合わない方はネビュラクリニックへ

マウスピースが合わない方はネビュラクリニックへ

「過去に作製したマウスピースの痛みに耐えかねて放置している」「他院での装具着用に挫折し、いびき対策そのものを諦めかけている」――そのようなお悩みを抱えている方は、ぜひネビュラクリニックの外来をご受診ください。

他治療で挫折した方への最適なプラン提案

いびきの発生原因やのどの状況、睡眠状態は患者様ごとに多様です。当院では、これまでの経過や途絶に至った臨床的要因を詳細に問診し、咽頭腔の局所所見を丁寧に評価します。

マウスピース等の継続が困難であった方に対しても、レーザー治療をはじめとする個々の解剖学的・生理的特徴に合わせたアプローチをご提案いたします。なお、中等度〜重度の睡眠時無呼吸症候群に対してCPAP治療が必要と診断されている患者様におかれましては、自己判断で標準治療を中断せず、主治医とご相談の上で併用や適応をご検討いただくことが重要です。

ストレスフリーな睡眠を取り戻すサポート

いびきは、周囲への音の問題にとどまらず、睡眠の質低下や日中のパフォーマンス低下に繋がる要因となります。

治療や対策そのものが患者様にとって過度なストレス・苦痛となっては意味がありません。ネビュラクリニックでは、患者様が負担なく快適な睡眠環境を回復できるよう、経験豊富な医師が誠心誠意サポートいたします。

まずは現在の症状やご不安について、当院のカウンセリング・初診外来にてお気軽にご相談ください。

まとめ

まとめ

いびき用マウスピースによる顎関節痛などの痛みは、解剖学的に不自然な位置へ下顎骨を固定し続ける構造上、やむをえず生じることがあります。これを放置して使用を継続することは、顎関節症や咬合不全などの障害につながってしまいます。

「マウスピースの痛みに耐えられない」「装具なしで自然に眠りたい」とお考えの方には、骨格に負荷をかけず、咽頭粘膜の引き締めによって気道周辺環境を整える「いびきレーザー治療(パルスアルティメット)」も有効な代替選択肢となります。

装具のストレスから解放された良好な睡眠環境の獲得に向けて、まずは専門医療機関での受診・カウンセリングから開始されることをお勧めいたします。

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